退社前3分リセット——翌朝の一手目が決まる机の整え方
この記事はプロモーションが含まれています。
“今日はここまで”。その最後の3分で、明日のスタート速度は大きく変わります。
狙いは、片付けの美しさではなく、翌朝の一手目が迷わず打てる状態。
ここでは、60秒×3工程で机とPCを“走り出し仕様”に整える方法をまとめます。
紙・デジタル両方の受け皿設計、命名&配置ルール、そしてチェックリストまで一式でどうぞ。
1. なぜ「退社前3分」か

- 翌朝の意思決定負荷を下げる:
- 机が散らかっていると“何から”で躓く。3分で一手目(最重要タスクの最初の動作)を可視化。
- 習慣化しやすい短さ:
- 3分なら会議終わりでも差し込める。空振りしない短さが続く秘訣。
- 翌朝の成功体験を前倒し:
- PCを開いた瞬間に“やるべき画面”が出る。これだけで集中のスイッチが入る(関連記事)。
2. 60秒×3工程ルーティン(合計3分)

工程①【机】紙の“着地”を1枚に集める(60秒)
- 机上の紙をINトレイへ全載せ(未処理はここに集約)。
- 今日完了した紙はOUTトレイへ(後で保管/破棄)。
- 明日すぐ使う紙1枚は“明日の一手”トレイへ分ける(INとは別)。
ポイント:未処理・完了・明日の3つだけ。分類が増えると止まります(詳述は「受け皿設計」)。
工程②【タスク】“一手目カード”を1枚書く(60秒)
- 用紙は名刺〜メモでOK。
- 記入は3行だけ:
- 一手目(例:案件Aの仕様メモを開く)
- 障害(例:参考図の場所が不明)
- 回避策(例:共有ドライブの“/A/参考/”を先に開く)
朝の迷いは「障害」で発生します。障害→回避策を前夜に書くと、翌朝の摩擦が消えます(関連記事)。
工程③【PC】“開いたら即スタート”に整える(60秒)
- 必要タブのみを残して他は閉じる(後述の10ファイル/10タブ原則)。
- 明日に使う資料を1つのウィンドウに左から順に並べて残す。
- デスクトップは空走路:新規作業の資料“だけ”を置き、10個以内に(関連記事)。
3. 受け皿の設計(紙と小物)

3つのトレイだけで回す
- IN:未処理が“全部着地”する皿。机の右上など手前に。
- OUT:処理済みの仮置き。帰り際にファイル保管 or 破棄へ。
- 明日の一手:翌朝すぐ触る紙1枚だけ。キーボードの左が定位置。
“途中の種類分け”を増やさない。分類に時間を使うと3分を超えます。
小物の戻り先を固定
- ペンは黒1本+蛍光1本を立てて戻す。他は引き出しに“避難”。
- クリップ・付箋は1容器。増やさない=迷わない。
- イヤホン/ドングルは左手可動域にS字フック or 小皿。
4. PCリセット規則(崩れにくい3点)

デスクトップ“10以内”
- 画面は作業ランウェイ。10を超えたら即仕分け(作業中/保管/破棄)。詳しくはこちら。
- 命名規則を固定
- 例:
YYYYMMDD_verb_object_v1(20251101_write_report_v1) - “動詞_first”で次の行動が読める。重複・迷子・検索漏れを防止。
- ダウンロードは空にして帰る
- “日跨ぎ”の迷子はここで生まれます。3分のうち最後の15秒でゼロに。
5. タスクの“一元化”作法(日次ルール)

- 紙かデジタルか、1つに寄せる:
- 紙派:A6カード1枚に集約→終わったら写真で保管し廃棄。
- デジタル派:1つのアプリに“今日”ラベルで追記→翌朝は“明日”ビューから開始。
- 一手目の定義:名詞でなく動詞+対象(例:開く/書く/送る)。
- 所要時間見積もり:一手目は15分以内を原則に。重い作業は“着手の一手目”に分割。
6. 明日の集中を守る“ブロック”の仕込み

- 退社前に90分ブロックをカレンダーに予約(予定名:
[Deep] 案件A_下書き)。 - 通知は開始3分前のみ。会議と被るなら翌日にスライド。
- 机の左に置いた“明日の一手”トレイと、一手目カードの動詞が一致していれば準備完了(関連記事1、関連記事2)。
7. よくあるつまずきと対処

- 3分で終わらない:やり込み厳禁。60秒×3のタイマーを常時表示。余りは翌日ブロックに載せ替え。
- 紙が減らない:INが満杯なら週1で“ゼロベース15分”をカレンダー化(毎週金曜16:45など)。
- 在宅とオフィスで違う:受け皿3点はコピー。自宅にも同じ配置で“迷いゼロ”。
- デスクトップがすぐ散らかる:
Downloads→今日作業の自動移動フォルダを用意すると崩れにくい(詳細は関連記事)。
8. 退社前3分チェックリスト(印刷・使い回しOK)

- □ 机の紙をIN/OUT/明日の一手に3分割
- □ “一手目カード”に障害→回避策まで記入
- □ PCは明日の資料だけを左から並べる
- □ デスクトップ10以内/ダウンロード空
- □ 90分集中ブロックを明日へ予約
9. まとめ

退社前の3分は、翌朝の集中を前倒しする投資。美しさより“走り出し”を最優先に、
- 受け皿3点(IN/OUT/明日)
- 一手目カード(障害→回避策)
- PCの10ルールとタブ整列
を固定化しましょう。明日の自分が、迷わず一手目を打てます。
関連記事:
- 「翌朝の一手目」→ 朝5分リセット
- 「一元化メモ」→ メモとタスクの一元化
- 「デスクトップ10ルール」→ デスクトップ“10以内”
- 「90分ブロック」→ 90分ごとに立つ仕掛け
- 「連休前の仕込み」→ 連休前の“帰宅後ラク”仕込み

