メモとタスクの一元化——“1枚に集める”日次ルール

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「どこに書いたっけ?」をゼロにする一番の近道は、入口と出口を1つに固定すること。
メモ帳・付箋・会議ノート・アプリ…と増えるほど、参照ミスが増え、未処理が漏れます。
ここでは、紙派・デジタル派のどちらでも機能する“1枚(1画面)運用”を、CAPTURE→CLARIFY→COMMIT→CLOSEの4ステップで定着させます。


1. なぜ“一元化”が効くのか

  • 探さない=着手が早い:置き場所が1つなら、毎回“探す”コストがゼロ。
  • 判断の連続性:同じフォーマットだと、次に何を書くか悩まない
  • 漏れの可視化:1枚の中に「今日/待ち/完了」が並ぶと、詰まりが見える

ルールは“短く、迷わない”が正解。最初から完璧を狙わず、1週間で微調整する前提で。


2. 日次ループの全体像(4ステップ)

  1. CAPTURE(捕まえる):思いつき・依頼・会議メモは必ず1枚へ落とす。
  2. CLARIFY(ほどく):文を動詞+対象に直し、15分超は分割。期限・所要を付ける。
  3. COMMIT(約束する):今日やる順番に並べ、90分ブロックはカレンダーへ(→関連記事)。
  4. CLOSE(締める):退社前3分で“明日の一手”だけ残し、残りは翌日に送る(→関連記事)。

3. 紙派:A6〜A5「1枚カード」テンプレ

A6メモやA5の1枚だけを“今日の本部”に。書く欄を決め打ちして迷いを消す。

テンプレ(そのまま写してOK)

[日付] 2025-11-01(Sat)
【今日の一手】動詞+対象(15分以内):____________________

[Do|今日やる3つ]
1. __________________(所要 ___分) 期限 __/__
2. __________________(所要 ___分) 期限 __/__
3. __________________(所要 ___分) 期限 __/__

[Wait|返事待ち]
- 相手/内容/期限 __________________

[Meet|会議メモ→アクション3行]
- 決定:__________________ / 宿題:__________________ / 期限:__/__

[Log|完了記録](名詞だけOK)
- __________________ / __________________ / __________________

[Parking|今週中に触る]
- __________________ / __________________

運用ポイント

  • 「今日やる」は3つまで。4つ目以降はParkingに避難。
  • 会議中は“名詞のかたまり”で荒く書く→会議後2分で動詞化してDo/Waitへ。
  • 退社前:Doが余ってもOK。“最初の一手”だけ翌日に転記(→B1)。

4. デジタル派:1画面テンプレ(どのメモアプリでもOK)

「日付ごとに1ページ」を作り、見出しとチェックボックスで同じ並びにします。

見出し構成

  • # 今日の一手(15分以内)
  • ## Do(今日やる3つ)
  • ## Wait(返事待ち)
  • ## Meet(会議メモ→アクション3行)
  • ## Log(完了)
  • ## Parking(今週)

時短の仕掛け

  • 新規ページ作成でテンプレ自動挿入(スニペット/定型文)。
  • 追記は冒頭に積む(スクロールいらず)。
  • 検索性:[YYYYMMDD]をタイトル頭に固定(例:20251101_Daily)。
  • タグは“人名/案件名”のみ。タグ増殖は探索コストを上げる。

5. CLARIFYのコツ:文章を“動詞+対象”に直す

  • 悪い例:「見積り」「会議」「確認」
  • 良い例:「A社見積り金額案を3パターン書く(25分)」「11/4会議の議題3つ箇条書きにする(10分)」

15分超は分ける

  • 「資料作成」→①目次を起こす(15分) ②図版の素材を集める(15分) ③1章ドラフト(30分)
  • こうしておくと、途中で止まっても再開しやすい

6. COMMIT:順番決めと“ブロック”化

  • 朝いち:今日の一手→Do①②③の順で着手。
  • 90分ブロック(深い作業)はカレンダーに予約、通知は3分前だけ(→関連記事)。
  • ブロック中に割り込みが来たら、Parkingに1行で退避し、ブロックは守る。

7. CLOSE:退社前3分で“明日の一手”を残す(→詳細記事

  • Doの余りはそのまま翌ページにコピペ禁止“最初の一手”だけ転記(行動が軽くなる)。
  • Waitは期限を見直し、催促の一文をカードに書いておく(明朝即送信できる)。
  • Logは最小でOK。名詞だけでも達成感のログになる。

8. 会議メモは「アクション3行」までで十分(→詳細記事

会議メモが長いほど、行動が遅くなります。終わったら2分で3行だけ整える。

  • 決定:何が決まった?
  • 宿題:誰が、何を、いつまで?
  • 自分の行動:動詞+対象(15分以内)

3行をDo/Waitへ即送る。これで“メモが死蔵”にならない。


9. PC・ファイル運用との噛み合わせ(→詳細記事

  • 1日1ページのリンク集として機能。今日使う資料のパス(保存場所)をDoの直下へ貼る。
  • デスクトップは“今日の資料だけ”10以内。終わったら所定の案件フォルダへ。
  • 命名規則は統一:YYYYMMDD_verb_object_v1(例:20251101_write_outline_v1

10. よくあるつまずきと処方箋

  • 紙とアプリを両方使って迷子
    どちらか1本に寄せる。どうしても併用したいなら、紙は“今日の一手のみ”、他はデジタルへ。
  • ページが長くなりすぎる
    Logを短く、名詞だけでOK。1週間分が溜まったらアーカイブへ移動。
  • “返事待ち”を忘れる
    Wait期限必須。朝いちに期限順で上から見る。
  • 仕事と私生活が混じる
    →ページは同一でOK。見出しを分けるDo-Work/Do-Home)。A1/A2/A3の家事系も一緒に運用可。
  • 会議メモが追いつかない
    →会議中は名詞羅列でOK。終わって2分で動詞化→Do or Waitへ。

11. 品質を上げる“微妙な差”の積み上げ

  • 朝の開始2分で“Doの順番”だけ決める:迷いを消す最小手数。
  • タイマー運用:15分・30分・90分の3種だけで回す(悩まない)。
  • 週1の棚卸し(15分):金曜夕方、Parkingの取捨選択。(→関連記事

12. そのまま使えるデイリーファイル(デジタル用サンプル)

# 2025-11-01_Daily

## 今日の一手(15分以内)
- _______________________________

## Do(今日やる3つ)
- [ ] __________________ (所要 __分) 期限 __/__
- [ ] __________________ (所要 __分) 期限 __/__
- [ ] __________________ (所要 __分) 期限 __/__ 

## Wait(返事待ち)
- [ ] 相手:____ 件名:____ 期限 __/__ フォロー文:____

## Meet(メモ→アクション3行)
- 決定:____ / 宿題:____ / 自分の行動:____(15分)

## Log(完了)
- ____ / ____ / ____

## Parking(今週)
- ____ / ____ / ____

13. まとめ

  • 入口と出口は1つ:紙ならA6/A5の1枚、デジタルなら1ページ。
  • 動詞+対象に直す:15分で動ける粒度までCLARIFY
  • ブロックを守る:深い作業は90分でCOMMIT(→B5)。
  • 退社前3分CLOSEで“明日の一手”だけ残す(→B1)。
    この型が回り出せば、探すストレス着手の重さが面白いほど減るはず。今日の午後からでも試してみて。

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