PCデスクトップ“10ファイル以内”ルール——散らからないファイル名と保存場所
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1. なぜ“10以内”か——視認と意思決定の限界

- 一覧性の限界:一画面で迷わず認識できる上限が約10。超えると「探す時間>作業時間」になりがち。
- “滑走路”の理屈:デスクトップは保管庫ではなく今日の離陸準備の場所。ゴチャつきは離陸遅延。
- 崩れない条件:上限を数で縛る→命名で探さない→自動整頓で戻る。この三点固定がコア。
2. 配置の型:固定6+可変4(最大10)

固定6(常設の“道”)
- 今日の案件(ショートカット)
- 今日のメモ(関連記事)
- 参考置き場(仮):当日中に消す一時置き
- 送付待ち:送る予定のファイルだけ
- 受領確認:受け取り確認が済むまで
- ゴミ箱直行トレイ:後述の自動整頓が拾う“捨て候補”
可変4(作業中の実ファイルのみ)
- 今日のコア作業に直結する最大4つまで。超えたら案件フォルダへ即移動。
物理ファイルを置くのは可変4だけ。他はショートカット/エイリアスでOK。
3. 命名規則:開いた瞬間に“次の動作”が読める

YYYYMMDD_verb_object_v1.ext
例)20251101_write_outline_v1.docx
20251101_review_quotes_v2.pdf
20251101_export_slides_v1.pptx
- 日付頭出しで並びが安定、検索も容易。
- 動詞+対象で“次の行動”が見える(関連記事)。
- v番号で上書き事故を防止。v3以降は過去版は案件フォルダへ。
命名は“美しさ”より再開の速さ。未来の自分が迷わない語を選ぶ。
4. フォルダ構造:保管は“現場外”、デスクトップは入口だけ

/Projects
/案件A
/_inbox ←流入物の仮置き(当日中に空に)
/work ←編集中(v番号が増える場所)
/export ←提出物(決定版)
/archive ←完了・過去版
/案件B ...
/Resources(共通素材)
- デスクトップ→/Projects への“扉”だけ置く。実体は/Projects配下で管理。
- _inboxを空にするのが崩れ防止のキモ(後述の自動整頓と連動)。
5. Downloadsゼロ化ルール(退社前3分リセット/と連動)

- 退社前3分(→関連記事)のうち最後の30秒は
Downloads=空。 - 仕分け基準は3つだけ:
- 作業中→
/Projects/案件/work - 保管→
/Projects/案件/export or archive - 不要→ ゴミ箱直行トレイ
“後で”は溜まる。当日で閉じるのがゼロ化のコツ。
6. 自動整頓の型(OS標準機能でOK)

- ルール1:古い仮置きを掃く
- 対象:デスクトップ直下のファイルのうち3日以上更新なし
- 動作:
/Projects/_inboxへ自動移動(審査の土俵を移す) - ルール2:拡張子で流す
- 画像→
/Resources/images/_inbox、PDF→/Resources/pdfs/_inbox - ルール3:命名に従うスマート表示
YYYYMMDD_*を更新日順で自動整列=今日のものが左上に来る
ポイント:“完全自動”にしない。3日ルールで“掃く”→人の目でワンアクション判断。
7. 朝いちの整列&開き方(退社前3分リセットと組み合わせ)

- 左→右が作業順:左上が“一手目”、右下へ向かうほど後工程。
- 朝の開始時:可変4を作業順に横並び。
- ミーティング前(→関連記事):共有予定の資料を1ウィンドウにタブで左→右に並べておく。
8. 参考・素材の持ち込みは“軽く”

- 参考資料はショートカットだけをデスクトップに。
- 素材は
/Resourcesに集約し、同名・重複禁止。 - “参考置き場(仮)”に原本を置かない。重いファイルは現場外へ。
9. 1日が終わる前の“復元ポイント”

30秒の確認
- □ 可変4 ≤ 4 のまま? 超えていたら/Projectsへ
- □ Downloads=空?
- □ デスクトップ=10以内?(固定6+可変4)
- □ “明日の一手”ファイルは左上?(→関連記事1・関連記事2)
10. よくあるつまずきと対処

- すぐ10を超える
→“可変4の中に参考を混ぜている”のが原因。参考は必ずショートカットに。 - 命名が続かない
→テンプレをスニペット登録。yymmdd→日付展開、vo→verb_objectの雛形に。 - 同僚との受け渡しで崩れる
→提出はexportに決定版、ファイル名はYYYYMMDD_export_object_v1で固定。 - 会議直前に資料が行方不明
→B4の会議前5分セットアップで“共有タブの並べ”までをルーチン化。 - 在宅とオフィスで差が出る
→固定6の並びをコピー。物理環境が違っても“視界”は同じにする。
11. 画面デザインの小ワザ(集中を邪魔しない)

- 壁紙は無地 or 低コントラスト:アイコンの視認性が上がる。
- グリッド間隔を少し広げる:誤ドラッグを防ぐ=可変4が崩れにくい。
- 通知は最小限:ブロック中(→関連記事)は通知バナーを一時抑制。
12. 週次・月次のメンテ(関連記事)

- 週次15分:
/Projects/_inboxの棚卸し→work/export/archiveへ振り分け。 - 月末(→関連記事):命名のブレを修正し、
archiveへ年フォルダを切る。 - 検索性:
2025* _verb_objectで年次横断検索が効く。
13. まとめ(運用要点)

- デスクトップは滑走路:固定6+可変4=10以内を死守。
- 命名は“動詞+対象”+日付+v:開いた瞬間に何をするか分かる。
- Downloadsゼロ化:退社前30秒の儀式。
- 自動整頓は“掃く”設計:3日ルールで人の判断に戻す。
この4点が回り出せば、明日の自分は探さず、すぐ着手できます。
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