会議前5分セットアップ——画面共有・音声・配線の事前チェック
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1. 目的——“開始30秒で走り出す”ための仕組み

- 詰まりを先に潰す:画面共有・音声・配線は失敗しやすい順に先回り。
- 一筆書きの導線:資料→共有→音声→環境→バックアップの固定順で迷いを消す(→A3の“一筆書き”思考)。
- 5分で十分:決め打ちの段取りにすれば、毎回同じ品質でスタートできる。
2. タイムライン:T-5 → T-0 の逆算ルーチン(合計5分)

T-5|資料を“並べる”(60秒)
- 1ウィンドウ方式:必要タブ/資料だけを左→右(発表順)に並べる。
- 余計なものは閉じる:通知が出る可能性のあるアプリ・DM・メールは一時停止。
- ファイル名の体裁:
YYYYMMDD_verb_object_v1に統一し、最初の資料を左上(→関連記事)。
T-4|画面共有の予行(60秒)
- “ウィンドウ共有”が基本:デスクトップ全体ではなく、発表ウィンドウのみを共有候補に。
- スライドの“配布版”も用意:重いアニメーションは外した軽量ファイルをサブで準備。
- ポインタ確認:ズーム/拡大・ページ送り・レーザーポインタ代替の操作テストを3回。
T-3|音声・マイク位置(60秒)
- 入力:マイク入力レベルを話し始めで黄色、ピークで赤に触れない程度。
- 出力:相手の音が聞き取りやすいボリュームに。
- 環境音:エアコン・キーボード打鍵が入るならマイク位置を口元20–30cmへ。
- ミュート初期値:入室時はミュートON、冒頭の挨拶直前に解除。
T-2|配線・電源・ネット(60秒)
- ケーブル:映像ケーブル/変換アダプタの接点を一度抜き差し。
- 電源:バッテリー80%以上or AC接続。
- ネット:回線が不安定なら予備回線(テザリング等)をすぐ出せる位置へ。
T-1|背景・身だしなみ・台本(60秒)
- 背景:壁1枚 or 低情報量。逆光なら画面の明るさ↑で顔を起こす。
- カメラ角度:目線の高さ±5cm。
- オープニング台本(30秒)を手元に:
「本日はXXの方針共有です。全体20分。前半15分で概要、後半5分でQ&A。必要資料はチャットに掲載済み。画面見えていなければ教えてください。」
3. 共有ウィンドウの“並べ方”テンプレ

- 左から:①アジェンダ(詳細記事)→②メイン資料→③参考資料→④ライブデモ→⑤Q&Aメモ
- ショートカット:
Alt/⌘ + Tabで左→右にだけ移動する癖をつける(行き来が一定)。 - Q&Aメモは非共有の別ウィンドウに置く(発言ログ&宿題抽出)→会議後アクション3行へ(詳細記事)。
4. 会議室(対面)チェック:配線の“3点だけ”

- 映像:プロジェクタ/ディスプレイに正しい入力が選ばれているか。
- 音声:外部スピーカーへ出ているか。BGMや通知音で鳴りを確認。
- 切替:他PCへ切り替える場合、切替器の順番を先に確認。
迷ったら自PCの画面解像度を下げる(フルHD程度)。相性問題が一気に減る。
5. トラブル時の“30秒台本”と対処

共有画面が映らない
- シナリオ:「画面が映らないようなので、配布版で共有します。チャットにURLを貼りました。5ページ目からご覧ください。」
- 対処:
- ウィンドウ→デスクトップ共有へ切替
- 解像度を下げる(発表側の表示スケールも)
- PDF配布版を共有
音が出ない/ハウリングする
- シナリオ:「音声に問題があるので、いったんミュート→再接続します。30秒だけください。」
- 対処:
- 入出力デバイスの切替(内蔵⇄外付け)
- ミュートの二重掛け(会議アプリと本体)解除
- スピーカー音量を中程度→マイクを口元に
回線が不安定
- シナリオ:「回線が不安定なので、動画とカメラをオフにして続けます。資料はチャット共有します。」
- 対処:
- カメラOFF+音声のみ
- 配布版PDFを共有
- 予備回線へスイッチ
6. 司会・発表・参加者で“役割ベストプラクティス”

司会(主催)
- 開始直後に目的と時間配分を宣言(オープニング台本使用)。
- Q&Aは残り5分で切り替え。宿題は人・期日まで確定。
- 閉会前30秒で決定事項/宿題/次回を読み上げ(→関連記事)。
発表者
- 1スライド=1メッセージ。要点は上から3行に集約。
- デモは成功パスだけに絞る(枝分かれは後日)。
- 共有はウィンドウ固定。通知と関係のない画面のみ。
参加者
- 聞きながらQ&Aメモに疑問を名詞で羅列→最後の5分で動詞化して質問。
- 宿題を引き受けたら、その場でメモ“1枚”に転記して締める(→関連記事)。
7. “見える化チェックリスト”(印刷OK)

会議前(5分)
- □ 資料を左→右に発表順で並べた
- □ 共有はウィンドウ限定に設定
- □ マイクレベル・出力の聞こえを確認
- □ ケーブル/電源/回線の3点OK
- □ オープニング台本を手元に
会議中
- □ 目的・配分・資料入手先を最初に伝えた
- □ Q&Aは残り5分で切り替え
- □ 宿題は人・期日まで決定
会議後(2分)
8. シングル/マルチモニタ別:共有のコツ

シングルモニタ
- ウィンドウ共有一択。
- 非共有のQ&Aメモは別デスクトップ(仮想)へ。
- タスク切替はAlt/⌘ + Tabだけに統一。
マルチモニタ
- 発表画面=サブ、メモ=メイン。
- 共有するのは“サブのウィンドウ”。
- マウスカーソルの迷子対策に“矢印キーボード送り”も併用。
9. スライド・配布版・議事録の“軽量運用”

- 発表用:視覚大きめ、1メッセージ/スライド。
- 配布版:文字情報を増やし、アニメ無し、サイズ軽量。
- 議事:メモ“1枚”→決定/宿題/自分の行動の3行だけで配信。詳細議事は後追いでOK。
10. DND(通知抑制)と情報漏えい対策

- 会議中は通知を一時停止。
- 共有候補に個人情報・他案件名が見えないか再確認。
- デスクトップ共有になる可能性を踏まえ、壁紙は無地、アイコンは10以内(→関連記事)。
11. よくあるつまずきと処方箋

- 冒頭で時間を浪費:シナリオ読み上げでOK。暗記しない。
- 共有切替で迷う:左→右の順でしか動かない運用にする。
- 質問が拡散:残り5分でQ&Aに切替、議論は宿題化して“誰が・いつまで”で締める。
- 会議後にタスクが消える:メモのWait(返事待ち)に入れて期限を付ける。
12. まとめ

- T-5→T-0の固定手順で“詰まり”は潰せる。
- 共有はウィンドウ限定、資料は左→右、音声は口元20–30cm。
- トラブルは30秒シナリオで主導権を切らさない。
- 会議後はアクション3行→メモ、資料はexportへ、深い作業は90分ブロック。
この型さえ回れば、開始30秒でもう走り出せます。

