90分ごとに立つ仕掛け——集中と休憩のミニ習慣デザイン
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1. なぜ“90分ごとに立つ”のか(実務上の理由)

- 切りの良い長さ:資料作成・設計・文章化など“腰の据わった作業”が一段落しやすい。
- 体を固めない:座りっぱなしで作業効率が落ちるのを立つ動作でリセット。
- 予定化しやすい:午前2ブロック・午後3ブロックなど、一日の設計単位にちょうどいい。
2. 基本ループ:T-0 → T+90(合計90分+小休憩)

T-0〜T+5|起動
- 一手目カードを確認。最初の動作を15分以内で定義。
- 通知を止める
- 机を整える
T+5〜T+75|集中ゾーン(70分)
- タスクを“動詞+対象”で刻み、完了の手応えを小さく積む。
- 迷ったら資料の左→右並びで戻る。
T+75〜T+90|巻き上げ(15分)
- 進捗を1行ログ。次の“一手目”を決めて開いたままにして終了。
- デスクトップは10以内を確認。
小休憩(3〜5分)
- 立つ・歩く・給水・窓を見る——座らない。スマホは見ない(視覚を休めるため)。
3. 立つ仕掛けは“4レイヤー”で重ねる

① デジタル(鳴らす)
- タイマーは90分+3分でプリセット。終了音は短く確実なもの。
- カレンダーはブロック名に
[Deep]を付けて視認性UP(例:[Deep] 提案書 1章ドラフト)。
② 物理(置く)
- ボトルを机の右上に(空いたら休憩合図)。
- 立ち位置マットをイスの後ろに常設=立つ目的地を視覚化。
- 机の左に“明日の一手”トレイを固定。
③ 視覚(貼る)
- ディスプレイ枠に小さく「90→立つ」。
- 壁にチェック表を貼り、終わる度に□をマーク。
④ 社会(共有する)
- チームで“毎時00分に立つ”をゆるく共有。会議中は無理せず、前後で立つに振替。
4. 小休憩の“やることリスト”(3〜5分)

- 立つ→肩・首・手首を回す(痛みが出るような無理はしない)。
- 窓際まで往復(視点を遠くへ移すだけでもOK)。
- 給水(ひと口で十分)。
- その場でメモ:次ブロックの“一手目”を1行で書く(→B2)。
休憩中にスマホの情報を増やすと、再起動が重くなるのが落とし穴。
5. 仕事タイプ別プリセット

A. ドキュメント作成・設計
- 90(本文)→5(立つ)→90(図版)→5(立つ)→90(推敲)
- 各ブロックの最後に見出しの棚卸しを1分。
B. コーディング・分析
- 90(実装/検証)→5(立つ)→90(レビュー/整理)
- ブランチ名・ノートの命名統一で再開が軽い。
C. 会議が多い日
- 50/10法へ切替(50分集中→10分移動&立つ)。
- 会議の合間は“アクション3行”だけ整える。
D. 移動日・出先作業
- 30/5×3本を1セットとして2時間運用。
- 紙の1枚でタスクを“動詞化”。
6. タイマーと通知の整え方(OS標準でOK)

- アラーム:繰り返しで1日3〜5本を登録(午前2・午後3)。
- フォーカス/おやすみモード:ブロック中のみ通知停止。終了後に自動復帰。
- 音量:会議中に鳴らないようミュート → 画面通知に退避。
7. 机まわりの微調整(“座り続けない”ための配置)

- イスの背を机に軽く当てておく(立つ時にスッと押し出せる)。
- ケーブルは余長ゼロ:立つ時に引っ掛からない。
- 資料は左→右(開始→完了の順路)。
- ゴミ箱は立たないと届かない位置(立つ理由を作る)。
8. よくあるつまずきと処方箋

- タイマー無視して続けてしまう
→巻き上げ15分を固定。未完は「一手目だけメモし、画面を開いたまま終了」。 - 割り込みでブロック崩壊
→割り込みはParking欄に1行退避。今のブロックを守るのが最優先。 - 再開に時間がかかる
→デスクトップは10以内+今日の資料だけ。左上が“一手目”。 - 会議直後に集中できない
→会議後5分で“決定/宿題/自分の行動”の3行だけ整える。
9. 1日の設計例(在宅・標準日)

- 08:30 A1 朝5分リセット(準備・家事導線)
- 09:00 Deep① ドラフト(90)→ 休憩(5)
- 10:35 Deep② 図版(90)→ 休憩(5)
- 12:10 昼(45)
- 13:00 会議(50)→ 移動/立つ(10)
- 14:00 Deep③ 推敲(90)→ 休憩(5)
- 15:35 メール/軽作業(50)→ 立つ(10)
- 16:35 Deep④ 仕上げ(60〜90)
- 18:00 退社前3分リセット
10. “見える化チェックリスト”(印刷・再利用OK)

ブロック開始前
- □ 一手目カードを確認(15分以内の動作)
- □ 通知OFF / タイマー90+3セット
- □ デスクトップ10以内(今日の資料だけ)
ブロック終了時
- □ 進捗1行ログ
- □ 次の一手を書いて画面を残す
- □ 立つ・給水・窓を見る(3〜5分)
一日の締め
- □ Downloads=空 / export整理(→B3)
- □ 明日の一手をトレイへ(→B1)
- □ Parkingの取捨(→B2)
11. まとめ

- 90分ごとに立つは“集中を守る仕掛け”。
- タイマー(デジタル)×ボトル/マット(物理)×チェック表(視覚)×ゆるい合意(社会)で定着。
- 巻き上げ15分→一手目を残す→小休憩、の型が回れば、翌ブロックの再起動が軽くなります。
ここまで整えば、明日からの作業は探さず・迷わず・すぐ着手できます。
